HOME  > 「学ぶ」  > 教員インタビューINDEX >  法学部政治学科 元田 結花 教授

モノから人が見えてくる大学教員モノ語り

政治学的な観点から開発援助を考える

1971年、茨城県生まれ。96年東京大学法学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科の助手だった98年から2年間イギリス・サセックス大学に留学し開発学を学ぶ。02年東京大学大学院法学部政治学研究科専任講師、04年から同COE特任講師、06年北海道大学創成科学共同研究機構特任助教授に。08年から学習院大学法学部政治学科教授。専攻は開発学。12年9月から2年間、イギリス・ウォーリック大学を拠点として長期研修を行い、期間中ウガンダでの調査も実施。

Q. 先生にとって大切なモノとは?

ウェッジウッドのティーセット

ひとつずつ集めた“ぜいたく品”

大学時代に近くの雑貨屋さんでセールをやっていたこのカップを一客買ったのが始まりでした。学生ですから、そこから少しずつ買い揃えて行きました。最初のイギリス留学の時も買い足しましたね。ふだんはマグカップですませていますが、ちょっといいことがあった時などにこのセットを使うようにしています。茶葉はイギリスで買うこともありますが、いちばんおいしいなと思ったのは以前ネパールで飲んだホワイトティーですね。ネパールはインドと近いから、ダージリンなどの有名な茶葉と品質はそれほど変わらないそうです。昨年、開発援助に関する調査のために行ったウガンダにもお茶はありましたが、精製やパッケージの技術がそれほど高くありませんでした。お茶ひとつとっても、現地に行くと国ごとの違いは見えてくるものなんですよね。

食器好きはお母さん譲りなのだとか。いまはもう廃盤になってしまったというお気に入りの柄。

包丁

慣れた道具は外国での自炊の味方

98年にイギリスに留学したとき、現地で調達した包丁はとにかく切れ味が悪く、フラストレーションが溜まりました。年末に帰国する友人にお金を預けて日本で買ってきてもらったのがこの包丁です。友人から最初に受け取って刃先をチェックしたときに、知らずに笑みを浮かべていたそうです。想像するとけっこう怪しい図になりますが、そのときはこれでまともに調理できる! と、ひたすらうれしかったのを覚えています。すごく高級なものではありませんが、愛用の砥石で定期的にメンテナンスしながら、今でも使っています。12年から2年間、再びイギリスに滞在したときにも持って行きました。今回はこれ以外にもいくつか包丁を揃えましたが、かつてのイギリス生活で活躍したこの包丁を持っていかないわけにはいきませんでした。

イギリスでよく作ったのは「ズッキーニやパプリカが安く手に入るし、作り置きができる」という理由からラタトゥイユだとか。

パソコン

トラックポイントを愛するThinkPadユーザー

調査・研究にパソコンは必要不可欠。鞄にいつも入れて持ち歩いています。最初に買ったのが、当時IBMから出ていたThinkPad 600という、ThinkPadユーザーの間でもキーボードの秀逸さについて未だ語られる名機。これを使っていくうちにソフト面・ハード面ともに自分に合った形にカスタマイズすることを覚えました。またThinkPad特有の「トラックポイント」での入力がしやすくて、他の多くの機種が採用しているトラックパッドが使えない状態になってしまいました。何度か他のパソコンを試してみましたが、結局ThinkPadに戻ってきてしまいます。いまメインで使っているThinkPad X201sは、2013~14年に合計2ヶ月半・2回にわたって実施したウガンダの現地調査にも持って行きました。

愛機X201s(左)とバックアップ機のX240。バックアップ機はまだまだ使い慣れないこともあって、当面はX201sがメインの座にあり続けそう。

Q. 先生のキャンパスライフは?

食事時間も情報収集に余念なし!

朝・夕の食事準備から片付けの間、ニュース視聴が習慣となっている元田先生。効率的に過ごし、夜はたっぷり研究に充てる日々。

06:30 起床・朝食
朝食準備から片付けまでの間、テレビかインターネットを使っての海外ラジオ放送でニュースを視聴。
07:30 身支度
新聞等他のニュース媒体の確認も。
08:30 授業準備
授業内容の確認や学内の仕事など。
11:00 昼食
12:00 出勤
13:00 講義など
講義後は次回の講義に向けてのチェックなども。
19:00 帰宅・夕食
準備から片付けまで、朝同様ニュースを視聴。
20:30 研究
25:00 入浴後、就寝
「持っていてよかったものは、車の運転技術」という元田先生。マニュアル車の免許を持っている先生は、北海道時代に雪道などでも運転できるように。マニュアル車中心のイギリスに住んでいたときも、方々にドライブしたとか。

Q. 1問1答で教えてください。

休日の過ごし方について教えてください。

研究や授業の準備のほか、掃除や洗濯、買い物など。次の週に備えて作り置きできる料理をまとめて作ることも。手軽な余暇の過ごし方としては、都内の美術館や庭園などに足を伸ばしたりすることがあります。文京区に住んでいるので、単に近所をぶらぶらと散歩して、街中に根付いている史跡を楽しむことも多いです。

授業中のハプニングや失敗談は?

講義の際には、授業用のノートに書いてあることを見ながら話しますが、話しながらも頭の中では、次に何を言うのかノートを確認し、どういう順番で話すかを整理しています。しかし、頭の中の方に気をとられすぎると、「今何を話しているのか?」を忘れそうになってしまい、話しの最中にちょっとした空白が生じることがあります。結構気まずいです。

職業病はありますか?

特に文系の大学の教員は、とにかく大量に本を買うと思います。私自身、研究に関する本はパッと買ってしまいますし、そうではないものもくせで一気に買ってしまうことがあります。私が好きなジャンルである推理小説の本を例に挙げると、シリーズものであれば1巻を読んで面白ければ続きを買うのが一般的な買い方ですよね。でも私の場合、いきなり全部買ってしまうことが多々あります。蔵書が増えるばかりです。

今後の夢、展望を教えてください。

まずはウガンダでの現地調査をまとめること。いろんな人に協力いただいて70以上のインタビューを行った以上、それをきちんと論文にして公表しなくてはいけません。その後は、開発援助の現場の流れを把握しながら、実務の流行に流されることなく、開発援助が相手国の国家と社会にもたらす影響を、広義の政治学の立場から考え続けていきたいと思います。

編集後記

釣木 文恵 PROFILE

(つるき・ふみえ)
学習院大学文学部日本語日本文学科卒ライター。
雑誌「クイック・ジャパン」「ピクトアップ」などで執筆のほか、WEBマガジンでのインタビューなど。
大学時代は学部の談話室に入り浸っていました。

淡々と全力投球する剛腕投手

食べ物でお腹を壊したり停電したり、ときにインタビュー相手から5時間待ちぼうけを食らうことも――。元田先生から飛び出すウガンダ調査の話はかなりハード。にもかかわらず、なんでもないことのように淡々と話される姿になおさら先生のパワフルさを感じました。

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