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モノから人が見えてくる大学教員モノ語り 経済学部経営学科 上田 隆穂教授のモノ語り「観光も、グルメも。すべてがマーケティング。 」

教員プロフ 経済学部経営学科 上田 隆穂 教授

深層心理に基づいたマーケティングのプロフェッショナル

1978年、東京大学経済学部経済学科卒業、(株)東燃に入社。80年に退職し、一橋大学大学院商学研究科に。86年、学習院大学経済学部専任講師に就任、翌年助教授、92年教授となる。マーケティング、なかでも「価格マーケティング」や消費者の深層心理に基づく「セールス・プロモーション」などを専門とする。学外では日本フードサービス学会(理事)、アイスクリーム協会学識理事、日本醸造協会評議委員なども務める。著書に『マーケティング価格戦略』(有斐閣)、『価格決定戦略』(明日香出版社)など多数。

Q.先生にとって大切なモノを見せてください。

この1冊が、いまの私の原点です。

仕事に必要なものといったら、何はなくともパソコン。もう30年ほど前、大学院の単位修得論文を書く時、周りが手書きかタイプライターだった中、パソコンを使ったんです。それが大学院で第一号だったので、「パソコンで書かれた論文を許すかどうか」という教授会が開かれたほど(笑)。当時一式100万円はしましたよ。私は大学卒業後、一旦企業に就職して2年で辞めて大学院に通った。院生の時には塾も経営していたから、なんとか頑張って自分の力で買いました。ただ、パソコンによって生産性があがった分、仕事が増えてかえって苦しくなりましたね。便利なのも事実ですが、この頃は時間をとりすぎてしまい、プレッシャーも感じるようになりました。先日、研究のためにアマゾン奥地に行ったときはインターネット環境がなくて開放感がありましたねえ。帰ってきたらメールが溜まっていてひどい目にあったけど(笑)。

1品目 パソコン
2品目 携帯電話

いくらインターネットが普及しても、直接話をすることに勝るものはありません。大事なのは現場に行ってみること。そういう意味では、携帯よりも飛行機のほうが大事かな(笑)。2011年は授業も学務もない1年間の長期研修期間だったので、南米を中心に調査に出かけました。いま南米は、食料供給基地として残された最後の地域。そこでいろんな人にインタビューをしたんです。私は地域おこしをライフワークとしていて、今は奥能登の振興に携わっています。富山に近いから薬草がたくさん採れる。それを活かして薬膳料理やアロマセラピーをやって若い人・年配者をひきつける……という設計図を描いているんです。たとえばペルーは世界一植物の種類が多い国。だから能登とペルーをつなげることができないか、とかね。リゾートや観光、おいしいものを食べることさえも、何もかもすべてマーケティングにつながるんですよ。南米にはすでに5回いってますが、パラグアイなんかも薬草がたくさん採れるのでいいですね。

3品目 おでん鍋

毎年、頻繁にこの研究室にゼミ生、OBOGや院生を15?20人ほど集めて食事会をやるんです。鍋や鉄板焼をやって、食べながらいろんな話をする。私は料理が得意なので、おでんをつくることも多い。学生との交流では他にも「学習院グリーン元気プロジェクト」というのを毎年やっていて、学習院の大学、女子大学、高等科、女子高等科から有志を募って海外に連れていくんです。今までサハリン、小笠原、内モンゴルに行きました。次回はペルーで、前半は現地の学生と交流しながらの養蜂関連のボランティア、後半は自転車で海抜4,300mのアンデス高地から500m程度のアマゾン奥地間でダートを200キロ走る予定です。トイレさえなくて自分でつくるような厳しい生活だけど、みんなたくましく成長していきますよ。いつか能登の海辺で、米と野菜以外は自分たちで獲ってきて過ごすようなサバイバルプロジェクトもやってみたいんです。

Q.先生のキャンパスライフってどんな感じですか?

身体を動かしてリフレッシュ!

ここ3年は大忙しで、土日も仕事で埋まっているという上田先生。
根っからのスポーツマンなので、身体を動かすことが気分転換になるとか。

7:00 起床

新聞を読んだり、メールの返信作業をしたり。

9:00?9:30 出勤 10:00授業

ごくたまに自転車で通勤することも。

13:00 仕事

メール処理や雑務など。食事は仕事の合間に。炭水化物抜きダイエットをやっているので、持参した野菜炒めなどでさっと済ませる。

14:00 調査 20:00 帰宅・夕食

月曜、水曜で時間が空いている時はテニスを1時間?1時間半やってリフレッシュ。

18:00 懇親会

産学連携の仕事が多いので、夜に開催される企業人たちとの懇親会に出ることが多い。夕食もここで。

22:00?24:00 帰宅 25:00 就寝

メールチェックなどをして過ごす。

Q.普段はなかなか聞けないことを一問一答で教えてください。

熱中していることは?
学生との活動。地域おこしの一環として、合宿で学生たちを能登に連れていって、法政大学のマーケティングゼミと合同で地元での討論会をしたりもしています。
職業病はなんですか?
懇親会でお酒を飲むことが多いので太り気味なのが気になっていたけれど、炭水化物抜きダイエットで3カ月で7キロ痩せた! 皆さんにもおすすめです。
お休みの日は何をやっていますか?
最近は休みもあまりないけれど、とにかく身体を動かすこと。テニスのほかに自転車、山歩きやスキーも。
これからの夢を教えてください。
やっぱりライフワークの地域おこし。これは大学を停年で退いた後も続けたいと思っています。地域から必要とされることが、生きがいにつながるんです。

My Favorite! 教員編

好きな場所:

研究室とテニスコート

どちらも落ち着ける場所。
好きなランチ:

自分でつくったごはん、
カレー、鍋物

八宝菜、豚しゃぶ、ブイヤベースが得意。
取材を終えて・・・ 取材・文=鈴木 文恵

留まることを知らない、未知なる〈場所〉の開拓者

とにかくアクティブな印象の上田先生。調査で世界を駆け回り、仕事にパソコンをいち早く導入。価格マーケティングという、これまであまり研究されてこなかった分野を専攻する……。様々な分野で新たな価値を発見する開拓者といえるかもしれません。