学んでみよう

模擬講義・学科説明会

13:30 - 17:00 全学部 全学科

法学部

法学科

公立高校剣道部員熱中症死亡と顧問教諭の法的責任

常岡孝好先生

14:45〜14:55 学科説明会
14:55〜15:00 休憩
15:00〜15:30 模擬講義

県立高校の課外活動である剣道部が、顧問教諭の指導の下に、夏休みに練習を行っていたところ、部員の一人が熱中症または熱射病を発症して倒れ、意識不明の状態となり、地元市の総合病院に救急搬送されたが、死亡した。遺族は、県と顧問教諭個人を相手取って損害賠償を請求した。福岡高等裁判所は県の賠償責任を認めたものの、教諭の個人的賠償責任は認めなかった(福岡高判平成25年(ネ)第433号(判例集未登載))。最高裁判所は福岡高裁のこれらの判断を支持した。こうした判断は、教育活動における公立高校教諭の行為について、個人的な賠償責任は生じないというものである。これは妥当な判断なのか。使用者責任均衡論、支払能力論、被害回復論、萎縮効果排除論、訴訟の矢面論等の多様な視角から検討したい。そして、行政法と民法との間には相違があることや、そうした相違があることの理由について掘り下げてみたい。

法学部

政治学科

情報化社会における国家主権と閉鎖空間と物語―ミャンマーのロヒンギャ問題

村主道美先生

15:30〜15:45 学科説明会
15:50〜16:15 模擬講義

ある状況がどんな「物語」として描かれるかによって人々の対応は大きく変わりうる。人々は外国における著しい人権侵害を止める義務があるが、外国には新聞記者は入りにくく、その国の政府の発信する公式情報が世界に最初に伝わることが多く、その国内で何が起こっているのか、についての答えが確定しないままに時間が浪費されることがある。発信される情報がおそらくすでに歪んでおり、その国の国民がその歪んだ情報をさして疑わず、またその歪んだ情報を喜んで受け取ろうとする諸外国や諸外国民があるとき、真実は情報のノイズや国家による偽情報やプロパガンダのある中で、どのように解明され、その状況を訂正するための措置は誰によってどの程度迅速に取られるべきなのだろうか。このことを、2012年以後、特に2017年以後の、ミャンマーのラカイン州情勢―ロヒンギャ問題について考察する。

経済学部

経済学科

経済データの分析―統計学の活用―

田中勝人先生

14:45〜14:55 学科説明会
15:00〜15:30 模擬講義

経済データは、さまざまな経済活動の結果として蓄積・作成されるデータであり、景気の判断や予測を行う場合、あるいは経済政策の効果を調べる場合などに使われます。その際、分析の助けとなるのが統計学です。高校の授業では、数学の分野の中に「データの分析」「場合の数と確率」「統計的な推測」などの統計学に関連した内容が盛り込まれています。統計学は、それぞれの学問分野で収集、蓄積されたデータを分析するための方法論を提供します。経済学においては、経済データを数量的に分析するために必須の学問です。本学部の経済学科では、「統計学入門Ⅰ」および「統計学入門Ⅱ」が必修科目となっています。この講義では、まず統計学の基本的な考え方や概略を説明します。高校の教科書には載っていないような視点から、興味ある事柄を述べ、その上で経済データの統計学的な分析例を紹介します。

経済学部

経営学科

フリー・ビジネス:「タダ(無料)」で儲けるビジネスの仕組み

米山茂美先生

14:45〜14:55 学科説明会
15:00〜15:30 模擬講義

世の中には、「タダ」で利用できる製品やサービスが数多くあります。ヤフーやグーグルなどの検索サービスは無料ですし、LINEやインスタグラムなどのSNSも基本的にはお金がかかりません。このようにタダで提供される製品・サービスは、私たちにとってはとても便利でありがたいものですが、その提供者のことを考えると本当にタダで良いのかという疑問がわきます。この模擬講義では、タダで提供されている製品・サービスにはどのようなものがあるのか、なぜタダで提供できるのか、それでどうやってビジネスが成り立つのかということを、具体的な事例を通じて考えます。

文学部

哲学科

経験とそれを超えるもの―なぜ太陽は明日もまた昇ると言えるのか?―

下川潔先生

14:45〜14:55 学科説明会
15:00〜15:45 模擬講義
哲学系と美術史系それぞれ別教室で行います
15:50〜16:15 施設見学
研究室ツアー

哲学の諸問題の中から、知識の起源と根拠に関わる一つの問題を取り上げます。これは、デイヴィッド・ヒューム(David Hume:1711-1776)が西洋哲学史上はじめて考察した興味深い問題です。通常私たちは、事実に関する知識は調査や観察にもとづいているべきだと考えます。調査や観察(つまり人間の経験)なしには、事実に関する知識は成立しないと考えます。しかし実際には、私たちはしばしば経験的データを超えて、明日の出来事を予測したり、未経験の事柄を信じ込んだりします。明日もまた太陽は昇るはずだと信じ、誰もこれを疑おうとはしません。さて、このような仕方で経験を超え出てしまって本当にいいのでしょうか?これは事実に関する知識の基礎をぐらつかせないのでしょうか?この疑問を大切にしながら、経験とそれを超えるものの関係を考察したいと思います。

文学部

哲学科

未定

京谷啓徳先生

14:45〜14:55 学科説明会
15:00〜15:45 模擬講義
15:50〜16:15 施設見学

未定

文学部

史学科

キングダムと始皇帝

鶴間和幸先生

秦の始皇帝の少年時代を描いたコミック「キングダム」が実写映画化されました。中華の統一をめざす政(のちの始皇帝)と、天下の将軍をめざす信(李信)の物語です。すでに50巻を超えた原泰久氏のベストセラーですが、5巻までの話が映画化されました。中国史監修として関わった始皇帝研究者の立場から、コミックと映画の「キングダム」を解説し、歴史漫画と史実について語ります。都咸陽の宮殿と玉座、信と漂(政をうり二つの架空の人物)が戦争孤児として育った里典(村長)の家、2200年前の古代中国をできるだけ再現できるように、努力しました。コミックや映画のフィクションの面白さと同時に、歴史の事実を解明する面白さを学んでもらいます。

文学部

日本語日本文学科

「日本語」を教えることなんてできるのか?

金田智子先生

14:45〜15:25 学科説明会
15:35〜16:15 模擬講義
16:15〜    施設見学(希望者)

本学科には日本語日本文学系と日本語教育系があり、2年次よりどちらかの系に進むことになっています。日本語教育系には、日本語教師になりたい人、「日本語」に強い国語教師になりたい人、日本語の知識を生かした仕事に就きたい人、「ことば」が大好きな人、等がいます。その人たちの何人かは日本語教育について学び始めた途端に、「日本語を使えるからといって、日本語のことを知っているわけではない」と気づいたり、「こんな私に、日本語を教えることなんてできるのか?」と思ったりします。では、どのような知識や技能を身に付けたら、日本語を教えられるようになるのでしょうか。日本語教師の専門性とは何なのかを具体的に紹介しながら、今、どのような日本語教師が求められているのか、AIの活用が広がる中、これからの時代に日本語教師という職業は不要にならないのか、日本語教育の知識は何に応用できるか、といったことについて話したいと思います。

文学部

英語英米文化学科

An Introduction to Ireland

Andrew Fitzsimons先生

14:45〜15:10 学科説明会
15:10〜15:15 休憩
15:15〜16:15 模擬講義

This lecture will be a brief Powerpoint Presentation, using slides and short films, to introduce some aspects of Irish culture and history. Topics covered will include general information about Ireland, including population and geography and facts about contemporary Irish society, and then specific details concerning Irish culture, including sport, music and dance, literature and film. There will be an opportunity at the end for students to ask questions.

文学部

ドイツ語圏文化学科

言語が違うと思考も違うか? -言語相対論への招待―

清野智昭先生

14:45〜15:25 学科説明会
15:25〜15:30 休憩
15:30〜16:15 模擬講義

私たちは言語を使って世界を切りわけています。たとえば、虹の色は日本語では7色ですが、英語やドイツ語などヨーロッパ言語では6色に分けるのがふつうです。男きょうだいはbrother(独Bruder)一語ですが、日本語は自分より上か下で「兄」「弟」と区別します。日本は長幼の序が尊ばれるのでこのように区別するのだと主張することもできますが、逆に、たまたま言語にこの区別があるから、その言語の話者がそれに敏感になっていると考えることもできます。このように言語がその話者の思考に影響を与えるという考えを「言語相対論」といいます。
 この講義では「言語相対論」のもとになった(時制の概念がヨーロッパ語とは違う)「ホピ語」の話から始め、英語やドイツ語と日本語の世界の切り分け方を比較して、言語が私たちの思考にどのような影響を与えているかを考えていきたいと思います。

文学部

フランス語圏文化学科

唄からシャンソンへ

ティエリ・マレ先生

14:45〜15:15 模擬講義
ティエリ・マレ 教授
15:15〜15:20 休憩
15:20〜15:45 学科説明会
大野麻奈子 准教授
15:45〜15:50 休憩
15:50〜16:15 施設見学
研究室ツアー

セルジュ・ゲンズブールが作詞・作曲した数多い歌のなかでも« La Chanson de Prévert »(『プレヴェールの唄』)は特別な位置を占める。この作品は非常に繊細で優雅なやり方で過去のフランス詩の伝統を引き継いているのである。タイトルはシュールレアリスムの詩人ジャック・プレヴェールとハンガリー出身の作曲家ジョゼフ・コズマの有名な、ジャズ・スタンダードにもなった唄『枯葉』を想起させる。歌詞には、20世紀冒頭の近代主義詩人ギヨーム・アポリネールの『ミラボー橋』の音色を聴くことができる。この唄を分析して、大衆に向かったシャンソンと文学の相互関係を探りながら、時代によってかわるパリの景色を語りたいと思う。

文学部

心理学科

フォーカシングはこんなにスゴい―からだの声に耳を傾ける

伊藤研一先生

10:00〜11:00 模擬講義
11:00〜11:05 休憩
11:05〜11:30 学科説明会

アメリカの臨床心理学者、ジェンドリンは、大規模な科学的研究によって、心理療法(カウンセリング)において望ましい変化が生じるときには「クライエント(相談に来た人)がことばにならないが、からだに感じられている感覚に適切に触れている」ことが起こっていると発見しました。さらに「からだに感じている感覚に適切に触れる方法」として、いくつかのステップ、こつをまとめて「フォーカシング」と名付けたのです。フォーカシングでは、からだに注意を向けたときに感じられることばにならない漠然とした感じを「フェルト・センス」と呼んで重視します。
この方法はツボにはまると劇的な効果をもたらします。そのような例をいくつかあげて説明し、さらに簡単な実習をしようと思っています。

文学部

心理学科

人と人の間―社会心理学の立場から人間について考えるー

外山みどり先生

13:00〜14:00 模擬講義
14:00〜14:05 休憩
14:05〜14:30 学科説明会

人間は社会的動物とも呼ばれるように、基本的に社会的な存在です。日々、多くの人に囲まれて生活しているだけでなく、たとえ1人でいるときでさえ、「社会」と無縁ではいられません。そのため、他者に対する関心や社会的な刺激に対する感受性はことのほか強く、その傾向は発達のごく初期から備わっています。人間の社会性は派生的な性質のものではなく、人間性の中核を成すものです。社会的な文脈の中で人間を理解することは、「人間とは何か」という根源的な問いに対する答えを求めることにつながるかもしれません。 本講義では、対人認知、つまり人が相手をどのように見て判断するのかという問題と、他者に対する援助・協力行動という2つの問題に関する研究成果を手がかりにして、私たちが周囲の人々とどのように関わり、どのように社会生活を営んでいくのか、そしてそこで遭遇するさまざまな問題にいかに対処していけばよいのかについて考えたいと思います。

文学部

教育学科

ここはどこでしょう?

久保田福美先生

14:45〜15:30 学科説明会
(入試説明会含む)
15:30〜15:35 休憩
15:35〜16:05 模擬講義
16:05〜16:10 移動・準備
16:10〜    施設見学

小学校では、1年後に新学習指導要領が完全実施となる。来年4月には、全ての教科で全面改訂された新しい教科書が使われる。社会科においては、地図帳が、初めて3年生から配布される。
3~6年生では、地図帳に親しみ、どのように活用していくかが課題である。そこで、都道府県の名前と位置を覚えていくためには、子どもたちが楽しみながら学習していく工夫が大切である。
さまざまな方法が考えられるが、「都道府県名当てクイズ」は、授業の導入や毎日の朝の会でも使えるものである。

理学部

物理学科

「物理」と「情報」:エントロピーをめぐって

田崎晴明先生

14:45〜15:00 学科説明会
担当者:田崎晴明
15:00〜15:25 模擬講義
担当者:田崎晴明
15:25〜15:30 移動・準備
15:30〜16:15 施設見学
荒川研・西坂研・工作工場

物理学は様々な物体の運動や物質の変化など、「もの」の世界をあつかう学問だと考えられてきた。いっぽう、二十世紀に発展した情報理論は、たとえば、コンピューターやインターネットのなかを流れて行く「情報」を対象にする。「こと」をあつかう学問と言ってもいいだろう。
 しかし、「もの」をあつかう物理学と「こと」をあつかう情報理論のあいだには深い関係があることが、ミクロな世界を扱う統計力学と情報理論の双方の発展とともに明らかになってきた。二つの分野をつなぐのがエントロピーという(ちょっと不思議だけれど)重要な概念だ。
 ここでは、ごく簡単な例をとって、物理と情報の関わりを紹介する。さらに時間があればミクロな世界のエントロピーの増減に注目して熱エンジンについての古くからの問題を解決した私たちの仕事にも触れたい。

理学部

化学科

物質探索の醍醐味 ―無機化合物を例として―

稲熊宣之先生

14:45〜14:55 学科説明会
14:55〜15:00 休憩
15:00〜15:30 模擬講義
15:30〜15:35 移動・準備
15:35〜16:15 施設見学
研究室ツアー

「この物質(あるいはこの性質)は偶然発見された」ということを聞いたことがあると思います。しかし、そのような物質や性質(物性)は大抵の場合、全く闇雲に合成したり測定したりして発見されたわけではありません。すでにある考えや目的に基づいた研究が行われていて、ちょっとした偶然が発見につながったというケースがほとんどです。もちろん、これを“発見”だと見抜く英知が必要です。
 模擬講義では、照明などで使われている蛍光体やリチウム電池で使われている電池材料など機能性を示す無機固体物質を例にとり、現在どのような考えに基づいて、またどのような方法で物質合成や物性に関する研究が行われているか、化学の立場からお話します。皆さんにこの講義を通して物質探索の醍醐味を伝えたいと考えています。

理学部

数学科

非ユークリッド幾何と多様体の世界

大鹿健一先生

14:45〜15:00 学科説明会
15:00〜15:05 休憩
15:05〜15:45 模擬講義
15:45〜15:50 移動・準備
15:50〜16:15 施設見学
研究室ツアー

高校までに習った幾何学はユークリッド幾何というギリシャ時代からの幾何学である。19世紀までこれが唯一の幾何学であろうと思われてきた。実際哲学者カントはユークリッド幾何を先験的なものと見なしたくらいである。19世紀になり、ロバチェフスキー、ボーヤイにより非ユークリッド幾何が論理的に可能なことが示された。その後19世紀の偉大な数学者リーマン、ポアンカレの仕事によりユークリッド幾何はごく特殊な幾何に過ぎず、より一般の幾何学が可能なことが明らかになり、現代の幾何学の対象である多様体の概念が誕生した。この講義では多様体の概念が誕生するまでの数学の発展を概観する。

理学部

生命科学科

生命現象を分子で理解する

小島修一先生

10:00〜10:15 学科説明会
10:15〜10:20 休憩
10:20〜11:00 模擬講義
11:00〜11:05 移動・準備
11:05〜11:30 施設見学
研究室ツアー

生物の体の中で起きている様々な生命現象は、タンパク質や遺伝子をはじめとする多種多様な「生命分子」の間の相互作用によって成り立っています。そこで、それら「生命分子の基礎」に引き続いて、いくつかのタンパク質を例にとり、それらがどのように生命現象と関連しているか、分子の言葉で(化学的に)紹介いたします。さらにいくつかの「薬」について、どのような仕組みで薬として効いているのか、お話しいたします。

国際社会科学部

国際社会科学科

製造物責任の経済分析(Economic Analysis of Products Liability)

星明男先生

製造物責任とは、製造物の欠陥により、消費者の生命・身体・財産に損害が生じた場合に、製造業者や加工業者に損害賠償責任を負わせる制度であり、1960年代の米国を嚆矢として、世界各国に徐々に普及した。日本では、1994年の製造物責任法の制定により導入された制度である。
 本講義の前半では、大規模な訴訟に発展した具体的な事案を紹介しながら、製造物責任制度の目的や仕組みを日本語で説明する。
 本講義の後半では、製造物責任の有無が、製造業者等が製造物の欠陥による事故防止のために費やす活動に何らかの影響を及ぼすかどうかを、経済学の考え方を用いて分析する。その際、数式やグラフは用いず、簡単な数値例を使用する。
 なお、英語による社会科学の講義を体験してもらうため、経済分析の部分(講義の後半)は、英語での講義となる。