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Close-up Seminar

経済学科

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清水ゼミ(2年生演習)

インスタ映え商品から見えてくる、価格競争からの脱却

ドーナツの価格競争に見る
経済現象も学びの対象に

 一時期、多くのコンビニのレジ横にドーナツが置かれていましたが、最近あまり見かけなくなったのではないでしょうか? その一因として、ドーナツ専門店が値下げ勝負をしかけてきたことが考えられます。そのようにしてドーナツ専門店は客を取りもどせたかもしれませんが、価格を下げたことでこれまでのブランド価値は損なわれ、その一方で、高額ドーナツショップには行列ができるという現象が起こっています。いわゆる「インスタ映え」商品としての価値が、人々を引きつけるからです。

 価格競争の行き着く先には、「商品の差別化」が生まれます。同じ条件であれば、消費者は安いものを購入しますし、同じ価格であれば質やデザイン、店舗の立地などで自分がよいと思ったものを購入します。

 このように身近なスーパーやコンビニなどをめぐる「消費者と企業の話」を扱うのがミクロ経済学です。授業では、私達の生活と非常になじみ深い題材で産業組織の手法を学ぶため、現実の経済的事象をトピックにする回と教科書に沿ったテーマの回を交互に設け、学生がグループ発表し、その内容について議論します。

ゼミで「強み」を身につけ
自分なりの幸せを追求する

 トピックとして取り上げてきたのは「たばこ税」「プライベートブランド」など。これらをなぜ導入するのか、実際のデータをもとに検証します。討論に必要なのは、トピックの背景に関する知識の深さです。たばこ税なら世界のたばこ税の価格、日本との比較など、事前に様々なデータや情報を調べることで活発な討論が可能となります。

 ゼミを通じての私の願いは、学生に幸せになってほしいということ。就職、留学、恋愛など幸せの基準は一人ひとり違いますが、そのために必要なことは自分なりの「強み」をもつこと。そんな強みを引き出すゼミナールにしたいと思っています。

清水大昌 教授

米国コーネル大学卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士取得。東京大学助手を経て、2006年学習院大学経済学部講師、2012年より現職。専門:応用ミクロ経済学。

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