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Close-up Seminar

心理学科

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ゼミの時間は、
自分の心と
向き合う時間

文学部心理学科3年

神宮由季

東京都・都立武蔵野北高等学校 出身

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ゼミでは実践的に臨床心理学を深く学びたいと思っていたため、自分の希望通りの内容だった林公輔先生のゼミを志望しました。先生のゼミでは、レポートを書く、といった作業は一切なく、自分の心を見つめることに焦点が当てられています。現在は「描画」を行っていて、クレヨンや色鉛筆など、学生は自由に選んで、描き方も人それぞれで無心に絵を描くのですが、そのときの気分によって出来上がる絵が大きく変わってくるのがとても興味深いです。また、先生から描いた絵について一言いただくことで、様々な発見もありました。普段の生活では気づかないような心の変化も、ゼミでの学びを通して感じることができ、とても貴重な経験となっています。

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臨床心理学ゼミナールA

絵を描くことや
グループでの
対話を通じて、
自分の心に出会う

自我の働きを超えた、
“心の動き”

 このゼミナールの目的は、いわゆる勉強ではなく、“感じる”ことです。自分の心と向き合うことで、言葉では表しにくい心の機微や、説明のつかない感情の移ろい、または見失っていた可能性に気づいてもらうことに軸足を置いています。

 私は精神科医として、これまで多くの方にお会いしてきました。患者さんが回復するときには、私のアドバイスなどよりも、彼らの(そして私の)“心の動き”が大切になります。それを明確に言葉にすることはできませんが、人と人とが出会うことによって、患者さんの心に“化学反応”が起こり、そのことが回復につながったのだと思います。だからこそ、このゼミでも学生に“心の動き”を体感してもらいたいと考えています。

「無意識」へと
アクセスする

 自我の働きを超えた“心の動き”に出会う方法として、ゼミでは「夢」「描画」「集団精神療法」を行います。睡眠中に見る「夢」は自分の意識の外にあるもののため、その夢がもつ意味や価値に注意を向けることで新しい発見があります。また「描画」では、“心で(が)描く”ことを体験してもらいます。頭ではなく、“手”が私たちを導いてくれます。何かを“考えて”描くのではなく、大人になるにつれて忘れてしまった、無邪気に絵を描いていた子どもの頃の自分と再会できたらいいなと思っています。

 「集団精神療法」では、グループの中で自分の気持ちを言葉にする体験をしてもらいます。ドキドキしたり手が冷たくなったり、色々な体験をするでしょう。そのような体験の積み重ねが、自分自身の心により開かれた態度を手に入れる機会になってくれます。

 これら多様な体験の先には、教科書では学べない実際的な理解があると考えています。

林 公輔准教授

精神科医。医学博士。福井医科大学(現福井大学)医学部卒。慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室、特定医療法人群馬会群馬病院などを経て、2018年より現職。

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