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めざせ、学校教師 模擬遠足に密着

学校の先生をめざす学生たちが履修する授業・教職課程。学習院の教職課程の中でも、大好評の授業といえば、模擬遠足!2013年度から新たに設置される教育学科でも注目のカリキュラム。計画から当日の運営まですべて学生たちがこなすこの模擬遠足に密着してみました。 取材・文/釣木文恵 撮影/中川容邦

What’s 模擬遠足?

都内でも珍しい遠足の授業を指導しています。教職課程 長沼 豊 教授(ながぬま・ゆたか)

プロフィール

かつて中等科の教諭を務めていた経験から、独自の模擬遠足等のカリキュラムを開発。実践的な授業をモットーとしている。博士(人間科学)。1986年より学習院中等科の教諭を務め、1999年に学習院大学助教授、2007年より准教授、そして2009年より教授を務める。著書に『実践に役立つボランティア学習の基礎理論』など。

模擬遠足の歴史(もはや伝説!?)

「これって授業だよね?」
過去にはかなり遠出をして鎌倉まで行ったり、みんなでバーベキューをしたりと様々な遠足が行われた。学生たちが授業であることを忘れて楽しむ瞬間も多々。

旅行のプロに驚かれた!
模擬遠足を体験した学生は、実際の先生になったときにこの授業のありがたみを実感するのだとか。遠足の際に何をすればいいか、どこを見ればいいかがわかりスムーズに引率できるのだそう。新任にもかかわらず修学旅行の引率がうまく、旅行代理店の添乗員に驚かれたOBも。

校長先生役が上半身裸に…
ある年の遠足は野外でのカレーライスづくり。ところが当日、なんと気温37℃という記録的な猛暑になってしまい、演技ではなく本当に具合が悪くなる子が続出。養護教諭役の学生は大忙しに。またある年はやはり暑すぎて、校長役の学生が上半身裸になったりと様々なハプニングがあったとか。ちなみにその校長役の学生はいま立派に教員を務めているそう。
Q.模擬遠足って何ですか? 計画を立てるところから始めて、学生が先生役と生徒役に分かれて実際に遠足を実行する特別授業、それが模擬遠足です。関東でこのカリキュラムを取り入れているのはおそらく学習院だけでしょう。1991年ごろからこの授業を導入して以来、学生たちにも好評でずっと続けています。現在の教職課程は中学教諭のものですが、2013年設立の教育学科では小学校教諭を育てます。そこでも模擬遠足は続ける予定です。 Q.模擬遠足のねらいは? 経験が人を育てる、ということです。先生役も生徒役も、実際に遠足を体験してみることで、「中学のときに先生はこんな気持ちだったんだな」「中学生はこんなことを感じながら行動していたんだな」と気づくことが増える。その「気づき」が大切なんです。気づきを得た学生たちは、たった1日で劇的に変わります。実際に教師となったOB、OGたちからも「模擬遠足での経験が役に立った」という声が寄せられていますよ。 Q.今年の模擬遠足に期待することは? どんなに事前準備を重ねていても、予想外のことが必ず起こるのが模擬遠足。ただでさえ予定通りにいかないなかで、実は毎年、先生役を務める学生には内緒で、生徒役の子たちに対していくつかハプニングを起こすようにこっそり指令を出しているんです。そういった様々なハプニングをどう乗り切るか。電車移動などの難関を乗り越えて、90人の生徒たちを無事に予定通り引率できるかが見ものですね。 次回はいよいよ班ごとに別れて遠足の計画スタート!たった1日 で学生たちの成長が見えるという模擬遠足。しかし、その1日のためにかなり念入りな事前準備が行われます。 班ごとに分かれ、遠足当日のプログラムを考えたり、クラス全員の投票でコースを決めたり……。次回はそんな模擬遠足全体の流れについ てレポートします!
次は8/10更新「事前授業」…模擬遠足までの長い道のり